暫定球のルールが知りたい。
こんなお悩みを解決する記事となっています。
ゴルフ歴16年のぼくが暫定球(ざんていきゅう)について、初心者のあなたにもわかりやすく解説します。どんな時に使うのかやルールも含めて確認していきます。
本記事を読めば、暫定球の意味からルール、実際の使用場面までがわかるようになり、OBを打ったときにどのように行動すれば良いかがわかるようになっています。
OBについてもっと知りたいという方は、【初心者・ゴルフ用語解】OBとは?意味から数え方・新ルールも解説。でわかりやすく解説しています。
目次
【ゴルフ】暫定球(ざんていきゅう)とは?
早速暫定球について確認していきましょう。
暫定球とは、
プレーされたばかりのボールがOBやペナルティーエリア以外の場所で紛失の可能性がある場合にプレーされる別のボールのこと。
を言います。
つまり、プレーしていたボールがOBやなくなった可能性がありそうなときに打つボールのことですね。
ちなみに、暫定球を英語で書くと、『Provisional ball』と書きます。
暫定球が何か理解したところで、ルールについて確認していきましょう!
【ゴルフ】暫定球(ざんていきゅう)のルール
この項目では、暫定球が必要な場面やペナルティについて具体例を用いて暫定球のルールを確認していきます。
暫定球が必要な場面とは?
暫定球が必要な場面は、先ほどあったように「打ったボールがOBまたは紛失する(なくなる)可能性があるとき」です。
ここで暫定球を打って行くのですが、一番大切なことがあります。
暫定球を打つときは、「暫定球打ちます!」と宣言しないと、暫定球として認められないのです。
そのため、OBや紛失、また池などに入った可能性がある場合は「暫定球打ちます!」と宣言して別のボール(暫定球)を打ってください。
暫定球の宣言の方法
暫定球を宣言する場面は確認できましたね。
ここでは、暫定球の宣言する方法を具体的に考えていきたいと思います。
暫定球を打つ場面になったら、「暫定球打ちます!」と言います。
しかし、仮に同じ方向に飛んで行ってしまった場合どのボールが先で、どのボールが暫定球かわからなくなります。
そのため、必ず「暫定球打ちます。最初が〜で、次が〜です。」のように、最初の「ボールと暫定球に使用したボールのメーカーと番号を言いましょう。
たとえば、1球目をタイトリストの1番のボールで打ったとします。
そのボールがOBになった可能性があります。
そのため、暫定球を打つのですが、その時に「暫定球打ちます。1球目がタイトリストの1番で、次がタイトリストの3番です。」という感じで暫定球を宣言します。
もし、同伴者に同じメーカーを使っている人がいたら、同じメーカーでもたくさんの種類を出しているので種類まで伝えましょう。
種類というのは、メーカーは同じでも使っている素材や構造で呼び名が違うボールのことです。タイトリストでいうと「ProV1」「ProV1x」というような感じです。
初心者のうちはロストボールといって10〜12個くらいの安いまとめ売りしているものを使うことが多いと思うのであまり被らないことが多いと思います。
初心者の頃はよくボールをなくすので経費削減してました笑
100切りしてくると良いボールを使い始めるのでボールもかぶることが多くなります。そのときは注意が必要です。必ず一緒に回る人のボールを確認しましょう!
「ボール見せてください」というよりは、最初のティーイングエリアにいったときに「ボールは〜使います。」ってボソッと言えば周囲の人も「俺は〜」とか「私は〜」という人が大半です。というより、上手い人はみんな言います。
ここまでで、暫定球を宣言することがどれだけ重要かわかったと思います。
では、この暫定球を宣言しなかった場合どうなるか気になりますよね?
暫定球を宣言せずに打った場合
暫定球を宣言せずに打った場合は、インプレーだったボール(プレー中だったボール)を放棄し新しいボールをプレーしたことになります。仮に1打目のボールが無事だった場合でも打ち直したボールでプレーしなければいけません。
つまり、暫定球を宣言しなかったことで、1打目が無事でもそのボールは無効になり、2球目に打ったボールでその後プレーしないといけなくなります。
たとえば、ティーショットがOBだと思い、暫定球を宣言せずに打ち直しました。ダメ元で1打目のボールを確認しに行ったところ、なんとOBではありませんでした。
しかし、暫定球を宣言していないので1打目のボールは放棄したことになり、打ち直したボールでプレーをしなければいけません。
ということになります。
ここで、暫定球に罰はないの?という疑問が浮かんでくると思います。
暫定球に罰(ペナルティ)ってあるの?
結論から言いますと、あります!!
先の例のように、暫定球を宣言せずに2球目を打ち、1球目が無事だった場合は暫定球を宣言していないので1球目は放棄とみなされ拾い上げないといけません。
そして、そのまま2球目をプレーするときに次が2打目と勘違いしやすいです。
暫定球を宣言せずに打った場合、打った瞬間に2球目のボールがインプレー(プレー中)のボールになるのその時点で1罰打付加され3打目を打っていることになるのです。
つまり、暫定球を宣言せずに打った場合は1罰打付加されるということです。
暫定球を宣言せずに2球目を打った場合は、OBになった時と同じ扱いってことですね。
暫定球に数え方はあるの?(カウントの仕方)
ルールを一通り確認したところで具体例を用いて、暫定球の数え方を確認していきましょう。
暫定球の数え方〜基本編〜
ティーショットを打ったらOBの可能性があったので暫定球を宣言した。
1打目がOBだった場合とOBではなかった場合で確認しましょう。
1打目がOBだった場合
暫定球として打ち直したボールがそのホールで使用するボールになります。暫定球の罰打の処理は通常のOBと同じ処理をしますので、暫定球打ちますと言って打ったボールは3打目になります。そのため、その次のショットは4打目となります。
1打目がOBではなかった場合
暫定球を宣言して打ったボールは必要なくなりますので、拾い上げて1打目のボールをプレーします。
暫定球の罰打は特にないので、そのまま2打目としてプレーを続けます。
OBでなかった場合の例ではしっかりと暫定球を宣言していますので罰打なくプレーを続けられます。しかし、暫定球を宣言していないと罰打が加わりますので注意が必要です。
暫定球の数え方〜応用編〜
2回暫定球を宣言した場合を考えてみましょう。
1打目のティーショットがOB方向に行きました。
怪しいので暫定球を宣言します。
2球目のティーショットを打ちました。
2球目も怪しいので、暫定球を宣言しました。
3球目はフェアウェイキープできたため、1球目と2球目のボールがあるか探しに行きました。
1球目のボールは紛失しましたが、2球目のボールは見つかりました。
どんな処置を行う必要があるでしょうか?
2球目のボールがあったので、3球目に打ったボールは必要無くなりますので拾い上げます。
しかし、1球目のボールはOBだったので、OBの処理をします。
つまり、2球目に打ったボールは通常のOBの処理をしますので3打目扱いとなります。そのため、次に打つショットは4打目となります。
仮に、1球目があって2球目がない場合は1球目のボールが採用されますので罰打はなく、いつも通り次のショットは2打目としてプレーしていくことができます。
要するに、見つけたボールが何球目かによってそれまでに要したボールに対する罰打を加えていく形になります。
もうこれで、暫定球の知識はバッチリですね!
最後に、2019年からの暫定球に関係する新ルールを確認しておきましょう!
2019年からの暫定球に関係する新ルール
今までは、OBじゃないと思って暫定球を打たなかった場合、元の位置に戻って打ち直さなければいけませんでした。
しかし、2019年からはスロープレーに対する懸念でルール変更がありました。ローカルルールとして紛失球(ロストボール)と同じような処理を行うようになりました。
このルールができたおかげで、1打目がOBかどうか微妙なときに暫定球を宣言せずに2打目地点に向かい、ボールを紛失してもロストボールと見なされるようになりました。
詳しくは、【ゴルフ】OBとロストボールの救済エリアの決め方を図解で解説でわかりやすく解説しています。
また、ローカルルールとして前進4打というルールがゴルフ場に設置されているところが多いです。初心者のうちは積極的に利用しましょう。
前進4打については【初心者・ゴルフ用語解説】プレーイング4(前進4打)とは?で意味から実際の使用場面までわかりやすく解説しています。
まとめ
- 暫定球とは別のボールのこと
- 暫定球は宣言しないとペナルティ(罰打)がある
- 暫定球を複数打った場合は何球目のボールがあったかによりそれまでに要した罰打を加える
多くのゴルフ場にプレーイング4が設置されていますので、初心者の方の場合はプレーイング4を使用する方がいいと思います。
また、仮になくても2019年からの暫定球に関係する新ルールで2罰打付加すればその付近から打てますので新ルールを活用するのもいいでしょう!
最後に、暫定球は宣言してください!!
思っただけじゃダメです!!
声に出してください!!
今回は以上になります。

