アイアンが飛ばないなー。
こんなお悩みを解決します。
ゴルフを始めてみたけれど、
- 9番アイアンと8番アイアンの飛距離が同じ。
- 番手を2番手変えても飛距離が変わらない。
- ドライバーが100ヤードくらいしか飛ばない(男子の場合)
こんなことありますよね。
本記事に訪れたあなたは、飛ばない原因が知りたくて訪れてくださったと思いますので、グリップの握り方もわからない全くの初心者ではないと思います。
徐々に全くの初心者から成長してきていて、ある程度ゴルフクラブが振れてきたけど飛ばないような段階にいると思います。
グリップからわからないという方は、【初心者】ゴルフスイングの基本を覚えるのに必要な4つのステップをお読みください。
本記事では、飛ばない理由を明確にしていき、今一度あなたのゴルフスイングを振り返ることを目的としています。
本記事を読み終わったら、あなたのゴルフスイングに対する価値観は変化し、ドライバーでもアイアンでも飛距離アップができていることでしょう。
では、一緒に確認していきましょう。
【本記事を読んでほしい人】
- 初心者である程度練習場でクラブを振っている人
- ベストスコア100〜150以上の人
- 本記事に興味がある人
目次
飛ばない原因を知る前に考えて欲しいこと
まず、最初に考えて欲しいのが、『ドライバーは飛ばすクラブ』で『アイアンは飛距離を打ち分けるクラブ』ということを念頭においてください。
何でもかんでも飛ばせばいいってものじゃないんです。
この考えがあれば、アイアンについては「飛ばないから困る」わけではなく「飛距離の差が出ないから困る」という考えに変換できます。
この考えはうまくなればなるほど大切な考えなのでよく覚えておきましょう。
では、実際にドライバーやアイアンの飛ばない原因を考えていきましょう。
ドライバーやアイアンの飛ばない原因とは?
ドライバーとアイアンで共通することと、ドライバーとアイアンそれぞれの原因があります。
ドライバーとアイアンで共通すること
- ヘッドスピードが遅い
- ミート率が悪い
ヘッドスピードが遅い&ミート率が悪い
まとめて解説します。
飛距離を決める式があるのはご存知でしょうか?
この式を覚えてしまえば、ヘッドスピードとミート率が飛距離に影響する理由がわかります。
さっそくですが、
飛距離の式は、『飛距離=ボールの初速×4』です。
細かく分解すると『ボールの初速=ミート率×ヘッドスピード』なので、
『飛距離=ミート率×ヘッドスピード×4』
となります。
このように、飛距離の式を見るとヘッドスピードが遅いこととミート率が悪いことが飛距離の低下につながっている。
いわゆる、飛ばない原因であることがよくわかります。
ヘッドスピードは、なんとなくイメージできると思いますが、ミート率は式だけみても飛距離に重要かどうかイメージがつきにくいと思います。
下記に参考になる例を書きました。
実際に例を使って考えてみましょう!
ヘッドスピードは同じだけど、ミート率が違う人を例にあげましょう。
ドライバーのヘッドスピードは2人とも、40m/sとします。
Aさんは、ミート率1.2
Bさんは、ミート率1.3
と、ミート率だけ見ると0.1違います。
このミート率0.1の違いがどんな影響を及ぼすのでしょうか?
それぞれ式に当てはめていきます。
Aさんの場合
1.2(ミート率)×40(ヘッドスピード)×4=192ヤード(飛距離)
Bさんの場合
1.3(ミート率)×40(ヘッドスピード)×4=208ヤード(飛距離)
なんと、ミート率0.1違うだけで、16ヤードも飛距離が変わってきてしまうのです。
セカンドショットのゴルフクラブの番手が1〜2番手変わってきますね。
それだけ、ミート率が重要ということです。
次に、ドライバーとアイアンのそれぞれが飛ばない原因を考えてみましょう。
ドライバーから確認していきます。
ドライバーが飛ばない原因
- インパクトのときクラブフェースが被っている
ということが挙げられます。
ドライバーはアイアンと比べアッパーブローに打っていかなければいけません。
このアッパーブローに打つということが飛距離に関係してきます。
先ほど飛距離の式を理解しました。
飛距離の式に加え、飛ばないゴルファーを卒業するためにもう1つ理解しておくことがあります。
『飛距離を決めるインパクトの3要素です。』
飛距離を決めるインパクトの3要素とは、
- 打ち出し初速
- 打ち出し角
- スピン量
の3つで決まります。
以下、ヘッドスピード35m/秒、ボール初速52.5m/秒の場合の一覧表です。
スピン量 1600rpm 2000rpm 2400rpm 2800rpm 打ち出し角 8度 152ヤード 156ヤード 160ヤード 162ヤード 10度 163ヤード 166ヤード 168ヤード 169ヤード 12度 171ヤード 173ヤード 174ヤード 175ヤード 14度 178ヤード 179ヤード 180ヤード 179ヤード 16度 182ヤード 183ヤード 183ヤード 182ヤード 18度 186ヤード 187ヤード 186ヤード 184ヤード
この表を見ると、ボールの初速は一緒なので、打ち出し角とスピン量で飛距離が変化しているのがわかると思います。
飛距離は、打ち出し角が高めの方が出ていますが、スピン量は多すぎると打ち出し角が高くても飛距離が低下しています。
難しく考えずに、高めに打ち出してスピン量を少なくするほうが飛距離が出やすいってことです。
昔のゴルフクラブに比べると最近のゴルフクラブは打ち出し角を挙げられるようになってきたため最適なスピンの量も変わってきています。
最適な打ち出し角なんてなかなかコントロールできるものじゃないので、あんまりフケ上がり過ぎてもダメだし、ドロップ(ボールが落ちる現象)し過ぎてもダメっていうことだけわかれば大丈夫です。
イメージだけできればスルーしてOK。
どうやったらボールの初速やヘッドスピードを測れるか知りたい人は、下記記事をお読みください。
比較的安価で実際にぼくが使用している器具を使い方も含め載せています。
https://ko-jiblog.com/blog-464/
最後に、アイアンが飛ばない原因を考えてみましょう。
アイアンが飛ばない原因
- ダウンブローに打てていない
ということが挙げられます。
アイアンはダウンブローに打つことでゴルフボールにバックスピンがかかりゴルフボールが上昇していくのでロフトの分しかボールは上昇しないし、飛距離もロフトの分しか出ません。
しかし、よくいうハンドファーストで打てと言っているわけではありません。
ロフト分しかボールは上がらない、むしろ、ロフト分ボールが上がるんだから無理してあげようとしなくていんですよってことです。
初心者のうちはボールをあげようとする癖があります。
そのあげようとする動作がミート率を下げ、飛ばない原因をより助長しているのです。
ボールを上げようとする癖がある方はスイングづくりができていないので、飛距離を出すことよりもスイングづくりをしましょう。
スイングさえできてしまえば、飛距離は後からついてきます。
具体的なスイングづくりについては、【初心者】ゴルフスイングの基本を覚えるのに必要な4つのステップにわかりやすく記事にしています。
コースでは傾斜に注意しましょう。傾斜によって普段使用しているゴルフクラブの番手よりも飛んだり、飛ばなかったりします。
詳しくは、【ゴルフ】傾斜の打ち方のまとめ。全ての傾斜を徹底解説。に記事にしていますのでお読みください。
実際にどのような練習をすればいいですか?
確認していきましょう。
ゴルフで飛ばすための練習
ゴルフで飛ばすためには以下の練習を行いましょう。
- 体の正面でボールをとらえる練習
- ヘッドスピードを上げる練習
- ミート率を上げる練習
- まっすぐ飛ばす練習
この4つの練習内容を深掘りしていきます。
体の正面でボールをとらえる練習
ドライバーのボールが上がらない、アイアンのダウンブローに打てない原因はこの動きができていないからと言っても過言ではありません。
よく「ビハインド・ザ・ボール」などと表現されます。
この動きは、左腰リードとか左胸郭リードなんて表現される動きができることではじめてできる動きです。上半身と下半身の捻転差ができることにより体の正面でインパクトを迎えることができます。初心者では、インパクトに向かって右肩がボール方向へ突っ込んでしまい体の捻転差が作れないことがよくあります。
具体的な練習方法は下記記事で紹介しています。

ヘッドスピードを上げる練習
ヘッドスピードを上げるには、コックの練習をしましょう。
コックのタイミングについては、【ゴルフ】コックのタイミングはいつ?飛距離アップ間違いなしにわかりやすく解説しています。
ミート率を上げる練習
ミート率は以下の3つに注意して練習しましょう。
- ゴルフクラブに振り回されない範囲でスイングする
- グリップが緩んでいないか気をつける
- ゴルフクラブを一定のリズムで振る
ゴルフクラブに振り回されない範囲でスイングする
ゴルフクラブに自分が振り回されないとは、ふらつかずにスイングできるかどうかです。
たとえば、あなたの基礎体力とゴルフクラブの重さがあっていないとゴルフクラブの重さに耐えきれずバックスイングでふらつきます。
当然ふらついた分最初の位置からずれているのでミート率は下がります。
ふらつかずにミート率を上げる練習は、ゴルフスイング幅を半分にするハーフショットをオススメします。
加えて、ハーフショットでべた足で練習することでミート率が上がってきます。
打ってみるとわかりますが、飛ばないと言っているうちはハーフショットでもフルショットでも飛距離は大きく変わりません。むしろ、ハーフショットの方が飛ぶことさえあります。
グリップが緩んでいないか気をつける
ゴルフスイングの中で、トップスイングやインパクトの状態でグリップが緩みやすい傾向にあります。
グリップが緩むということはそれだけ手の中で遊びができてしまうので、インパクトの瞬間にゴルフクラブのスイートスポットから外れてしまいます。
特に左手の小指と薬指のグリップがトップの位置で緩むことが多いので注意しましょう。
ゴルフクラブを一定のリズムで振る
飛ばそうと思えば思うほどスイングが崩れます。
スイングが崩れるということは、スイング軌道も崩れることになるので、こちらもインパクトの瞬間にゴルフクラブのスイートスポットから外れてしまいます。
特に、力が入るとアウトサイドイン軌道にクラブが入りやすくスライス回転のボールが出やすくなり飛ばない条件が増えてしまいます。
スイング軌道ってなんだ?って方は、【ゴルフ】スイング軌道のお話。図解でわかりやすく解説!をお読みください。
まっすぐ飛ばす練習
インサイドインの軌道で振りましょう
これは、ヘッドスピードやミート率とはあまり関係ないのですが、ゴルフボールがまっすぐ飛ばないと飛距離はロスします。
フェードやドローを意図的に打っているならまだしも、スライスやフックは飛距離がロスする原因にもなります。
特にスライスやチーピン(フックよりも急激に左に曲がるボール)では顕著です。
スクエアグリップで握りましょう
飛ばす条件としてストロンググリップ(フックグリップ)が例にあげられることがあると思いますがやめたほうがいいです。
ストロンググリップはスライスを一時的に矯正する手段です。
グリップがどうしてもゴルフスイング中に緩んでしまう場合は行っても良いですが飛ばすための条件にはなりません。
しかし、どのゴルフグリップにしなさいとか強制的なことは言いません。
基本的にはスクエアグリップで行い、あなたの理想とするゴルフスイングを作る過程で必要になったらストロンググリップ(フックグリップ)やウィークグリップといった握り方を取り入れてみてください。
ストロンググリップ(フックグリップ)やウィークグリップについては、【ゴルフ・グリップ】スクエア、ストロング、ウィークを図解で解説をお読みください。
他にも細かい方法はありますが、初心者のうちは上記がしっかりできればもうゴルフで飛ばないことには悩まなくなっているはずです。
少しでも参考になればと思います。
今回は以上です。
>>ゴルフ初心者におすすめのゴルフクラブ|ドライバー・FW・UT・アイアン・パター
