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【転職】作業療法士(OT)を辞めたい作業療法士へ。実際に辞めた作業療法士がお答えします。

作業療法士辞めたいな。
作業療法士疲れたな。
転職しようかな。

 

こんなお悩みを解決します。

 

どうも、現役作業療法士のKojiです。というよりは、作業療法士資格を持っているKojiといったほうがよろしいでしょうか。

実は、ぼくは転職を合計3回しています。

回復期5年半→超急性期1年ちょっと→訪問リハほんのちょっとという感じで転職を繰り返した結果行き着いた場所は異業職種への挑戦です。

作業療法士ではなく全く異なる業種へ絶賛挑戦しているところです。

きっと、本記事を訪れてくれたあなたは、作業療法という仕事に疲れ、今の職場を辞めたいもしくは作業療法士を辞めたいと思っていることでしょう。

結論から申し上げますと、辞めたいなら辞めて問題ないです。

本記事では、ぼくの体験談も取り入れながら作業療法士を辞めたい・疲れたと思っているあなたに具体的にどうすれば良いのかをお伝えしていきたいと思います。

 

作業療法士(OT)を辞めたい理由

本記事のメインテーマですね。

作業療法士を辞めたい理由は様々であると思いますが、ぼく自身の経験と周囲の転職している作業療法士の話を聞くと共通する理由があります。

作業療法士を辞めたい理由として、

  1. 職場関係が悪い
  2. 職場環境が悪い
  3. 給料が安い
  4. 達成感のギャップ
  5. 楽しくない

主に上記、5つが辞めたい理由としてよく言われる項目です。

 

それぞれ深掘りしていきましょう。

 

1.職場関係が悪い

職場にいると、上司、後輩、医者、看護師、MSWと様々な業種と関わることになります。

病院勤務だし、医療従事者はみんな穏やかで優しい人が多いと思われがちですがそんなことないですよね。

医者は話通じないし、看護師怖いし、MSWも謎のマウント取ってくる人もいるしと様々です。

中にはいい人もいるけど、それ以上のストレスがハンパないです。

 

2.職場環境が悪い

こちらもリハビリテーション科に限らず他職種が関わってきますね。

2-1.リハビリテーション科の場合

  • 上司に相談できない
  • 患者数が多い・少なすぎる
  • 症例報告や学会発表が多すぎる
  • 後輩育成で帰宅時間が遅くなる
  • 残業代の条件が厳しい

などがあげられます。

ぼくが就職していた職場は、中堅が一気にやめる風潮があったので相談できる先輩がいなくなることが大きかったですね。

でも、正直関係ないです。あなたがいなくなっても職場は機能します。

患者数は、回復期病院とかだと患者数が少なくて無理くり単位をいれたりといったこともあります。必要のないリハビリとかしたくないですよね。

 

2-2.他職種の場合

医者・看護師・MSWなど働いている場所の大きさにもよりますが、大病院とかだと連携が取れていないことが多いです。

責任を押し付け合うなどがあげられますかね。

 

3.給料が安い

ここは本当に問題だと思います。

特に男子!!一家の大黒柱ですよ?

奥さんの方が稼いでいるなんてこともありますよ。

病院勤務だと、他業種からすると給料が高いと思っている人が多いんですよね。

でも、求人見ると他業種にもよりますが、IT関係とかだ自分よりも若い年齢で作業療法士の1.5〜2.0倍くらいは稼いでます。しかも、稀じゃないです。ザラです。

作業療法士という資格や仕事量に対して作業療法士の給料が見合っているかどうかって問題ですよね。

苦労して資格を取って、朝から夕方まで作業療法をして、見合った給料ももらえなくて、自己効力感も得られない。そりゃ、辞めたくなります。

なんども試行錯誤して、土日は勉強会に通い、スキルアップに努めましたが、結果的にぼくは辞めたほうが正解でした。

 

4.達成感のギャップ

患者の達成感と自分の達成感のギャップを感じたことはありませんか?

作業療法実施後、療法士目線では明らかによくなっているのに患者はあまり感動していない。

「できるようになりましたね!」と声をかけてもゴール設定を共有できていないとこのギャップが生まれます。

『療法士から見ると良くなっていること』と『患者が良くなっていると感じること』は同じではないということです。ここにはなんとも言えないもどかしさを感じます。

これは、わりとどの作業療法士にも起こっていることで、一番無力感を感じ辞めたいと思う時でもあります。

 

5.楽しくない

そもそも作業療法士としての仕事が楽しくなくなってしまったパターンです。

1番〜4番を経験したのちに襲ってくる感情です。

自分がいくら頑張っても結果が抽象的すぎるので自信をなくします。

特に脳卒中は一番やっかいです。Brsが重い人や中〜重度の高次脳機能障害の人は患者との結果のミスマッチが起きやすくモヤモヤした気持ちが体を包み込みます。

精神障がい領域はもっと抽象的です。

この楽しくないという感情を抱いてしまった場合は、今の職場で頑張るかどうかを考える時期に入っていると思っていいでしょう。

 

以上が辞めたい理由でしたが、辞めたい理由の他に辞められない理由もありますよね。

 

作業療法士(OT)を辞められない理由

作業療法士を辞められない理由は主に下記の2つです。

  • 学費が高かった
  • 結婚している

 

学費が高かった

作業療法士になるには、決められた学校で、決められた単位を取って、実習もして、なおかつ国家試験に受からなければならない。といういばらの道を誰しも経験して来たと思います。

そんな苦しい思いをして来たにもかかわらず、学費が高いという追い打ちを仕向けられたのではないでしょうか。

親が全部払ってくれている人もいるし、奨学金を借りて今でもコツコツ返している人もいます。

そんな高い学費をかけたのだから簡単には辞められないという暗示が知らぬ間にかかっているのです。

 

結婚している

これはね、もうね、辞められないよね。養わないといけない。

でも、よく考えてください。

楽しくない、やりたくもない仕事をしてストレスを溜めて返って家族に笑顔を提供できますか?って話です。

やりたくないって思うなら、家族に相談してください。

相談して反対されても納得していないだけです。

納得できるだけの熱意や根拠を示せば家族も納得してくれるはずです。

それでも納得させられないなら、あなたの中でまだ作業療法士を辞めた後の道筋が立っていないのでしょう。

相談しないで決まったあとに報告をすると火に油をそそぐだけなので、必ず納得させてから行動しましょう。転職エージェントくらいなら先に行動しておいても大丈夫です。

 

では、具体的に、辞めたいと思った時にどのような選択肢があるか見ていきましょう。

作業療法士(OT)が辞めたいと思ったときの選択肢

作業療法士を辞めたいと思ったときの選択肢は以下の2つです。

  • 違う分野で作業療法士(OT)を続ける
  • 作業療法士(OT)としての領域を変える
  • 全くの他業種に転職する

 

違う分野で作業療法士(OT)を続ける

違う分野というのは、あなたが今働いている環境とは違う場所で作業療法士として働くことです。

たとえば、病院で作業療法士勤務をしていた人が辞めたいと思い、訪問看護ステーションで作業療法士を続ける。

といった具合です。

 

ご存知の通り、病院には総合病院、回復期病院、急性期病院、慢性期病院、地域包括ケア、老人保健施設、精神科病院など様々な領域があります。

メジャーどころを紹介します。

回復期病院

患者の回復過程を見れるので人気ですね。しかし、病院によっては症例発表や学会発表など多く取り扱っているところもあるので苦手な人は要検討。

 

急性期病院

ぼくが行っていたところは超急性期だったので1日に見る患者の量は多かったです。

わりと多くの診療科を見るので、より多くの医者や看護師と情報共有をしないといけません。

成長はできますけど、大変ですよ。

作業療法士で呼吸療法に積極的に取り組みたいとか目的がしっかりしていれば頑張れます。

 

総合病院

ローテーションがあるので、急性期から回復期など幅広く見れます。

ただ、ローテーションがある分、急性期に勤務して経験を積んで楽しくなってきたところで回復期に移動なんてこともあるので注意してください。

 

訪問リハビリテーションでの作業療法士

一番稼げます。お給料が安いと感じている人は選択肢になりますね。

インセンティブといって一定の条件を満たすと頑張ったぶんだけお給料が発生します。

気をつけて欲しいのが、病院に併設している訪問リハビリテーションです。お給料が病院の療法士基準になっているのでインセンティブ制を導入しているところはないです。あったらごめんなさい。

同じ敷地内なのに、病棟勤務と訪問リハビリ勤務で給料が違ったらそれこそ大変ですよ。

 

老健での作業療法士

ぼくの大学同期のママさん作業療法士は老健で楽しく働いているようです。

残業がほとんどないらしく、時間調整がしやすいようです。

場所によるとも思いますが参考程度に載せておきます。

 

作業療法士としての領域を変える

これはあまりオススメしないです。

作業療法士はご存知の通り身体障害領域と精神障害領域があります。

領域を変えるというのは、

身体障害領域→精神障がい領域

精神障がい領域→身体障害領域

に変えることを指しています。

 

経験年数が若い状態ならまだ良いと思いますが、ある程度経験年数が経っていると難しいでしょう。

 

全くの他業種に転職する

ぼくが今挑戦しているところですね。

ぼくは作業療法士に楽しさを感じなくなり全く違う業種でセカンドキャリアを築こうとしています。

どんな職種を選ぶかは、あなた次第です。

楽しさで選ぶのかお給料で選ぶのかなど選択方法は様々です。

 

本記事を読んでくれているあなたは、楽しくなくなって辞めたいと思っているはずなので他業種に挑戦するなら楽しさで選んだほうがいいです。

 

でも、楽しい仕事ってどうやって選ぶんだ?と思いますが、色々な本を読んでいいとこ取りした方法を紹介しておきます。

楽しい仕事の選び方

ここは単純です。

好きなことを仕事にすればいいんです。

なんだそんなことか。と思うかもしれませんが意外と難しいです。

好きなことがある人はいいんですけど、多くの人は好きなことが思いつきません。

ぼくもその一人でした。

実際に好きなことがなかったぼくが行った好きなことの見つけ方を紹介しておきます。

好きなことの見つけ方

1.まず紙に書く

まずは、好きなことをできるだけたくさん紙に書きまくってください。

文章でも、単語でもなんでもいいです。

好きなことがない人は、周りの人から上手だねと言われたことを思い出して書いていきましょう。

 

2.ぼくが実際に書き出した内容

『計算が得意』『お金が好き』『ゴルフをしている』『穏やかと言われる』『天然パーマ』『ITに興味がある』『プライベートでは無口』『自動化することが好き』『何か作ることが好き』などを書き出しました。

このようになんでもいいので思いつくだけ書き出しましょう。

少なくてもいいです。書き出すことが大事なのです。

 

3.ピックアップする

書き出したものの中で、印象的なものをいくつかピックアップします。

この中でぼくがピックアップしたテーマは、

『計算が得意』『ITに興味がある』『お金が好き』『何か作ることが好き』です。

ゴルフも好きだったので実際に副業としてゴルフコーチとかも行いましたが無理ゲーでしたので少し働いて辞めました。でも、挑戦が大事!!

 

4.ピックアップしたテーマを繋げる

ピックアップしたテーマを表現を変えて繋げます。

『IT分野で何か作ることができて稼げる職種』に行き着きました。

IT関係の中でもぼくが興味を持ったのは、Webデザインとプログラミング。

作業療法士よりは稼げるし、自分の頑張りがわりと報酬として返って来やすい。

といった感じで転職先を探します。

IT関係はAIに淘汰されるのでは?と思うかもしれませんが、もちろん淘汰される部分もありますがされない部分もあります。そこの波に乗れるかどうかが重要です。

Koji
Koji
一時的には給料は下がるけど、長期的に見れば上がります。
仕方のないことです。

 

作業療法士(OT)を辞めるときの行動

辞めたいなと思ったときから転職活動をしましょう。

理由は、辞めてから転職活動をすると生活費が追いつかなくなるからです。

ぼくは辞めてから転職活動を経験したことがありまして、ジリ貧生活を送り、お金が目減りしていく恐怖を感じました。

ぼくみたいにならないためにも、辞めてから行動するのではなく働きながら転職活動をしましょう。

 

作業療法士(OT)の転職活動の方法

ここでは、実際に転職活動をどのように進めるのかを確認していきたいと思います。

方法をお伝えする前に、転職活動を行うときの注意点があるのでまずはそこから確認していきましょう。

 

作業療法士(OT)が転職活動をするときの注意点

作業療法士が転職活動をするときは以下の点に注意します。

  • 口コミをしっかり見る
  • 未来を想像する

上記2点を意識するといいでしょう。

 

口コミをしっかり見る

口コミは本当に大事です。

離職率何パーセントとか満足度何%とかありますが離職率が低すぎたり、満足度が高すぎる場合は注意深く見ましょう。 

母体数が多すぎると、何人か辞めていてもそんなにパーセンテージに影響しないこともあります。ぼくは実際に離職率10%のところに勤務しましたが、入職してからほんの数カ月で知っている限りで3人は辞めてましたからね。ぼくいれたら4人ですね。笑

 

未来を想像する

その職場に入職した時に、自分は楽しく働けているだろうか。ということを想像してください。

ただでさえ、身体的・精神的負担が多いなか頑張っているあなたは転職活動という負担を新たに背負っているわけです。

その頑張りを無駄にしないためにも明るい未来が描けるまで諦めないでください。

具体的には、職場見学をするといいです。

そして、職場見学をした際にご自身と同じ年代の人もしくはあなたと同じように転職してきた人に話を聞けるよう依頼すると尚いいです。

 

転職する際の注意点を確認したところで、実際に転職活動をする時にどのように行動すれば良いかいくつか紹介していきます。

具体的な方法〜経験も含め解説〜

具体的な方法は、

  • 人の紹介で転職する
  • インターネットを使用して自分で探す
  • ハローワークに行く
  • 転職エージェントに登録する

上記4つになります。

一般的な転職活動と変わりませんが、実体験も含め注意点をお伝えしておきます。

 

人の紹介で転職する

経験年数が中堅くらいの人がおちいりがちな方法ですが、やめておいたほうがいいです。

ただでさえ自分が探して見つけた職場で辞めようかどうしようか迷っているのに、人が紹介してくれた場所で職場環境が合わなかった場合最悪です。

紹介してくれた人の顔も立てないといけないという余計なストレスが身にまといます。

 

インターネットを使用して自分で探す

これは一番大変だけど、合わなかったら自分のせいだからすぐに辞められます。

自分が納得して選んでいるので、紹介のような変なストレスはないです。

具体的には、目的に応じて作業療法士の求人がありそうなホームページをかたっぱしからのぞいて行く感じですね。

たとえば、通勤時間を減らしたいということが目的なら家の近くの医療施設や訪問看護のホームページを見て条件を確認する感じです。

異業種を目指す場合は、この方法はオススメしません。

異業種の場合は、ハローワークや転職エージェントで、ある程度あたりをつけて話を聞いたほうがイメージが湧きやすいです。

 

ハローワークに行く

わりとおすすめ。

実際にハローワークを経験しているのでわかりますが、ハローワークにある検索機を使って自分である程度検索した後ハローワークの人が相談に乗ってくれます。

ぼくは行くまではハローワークってなんだか頼りないな、本当に大丈夫なの?、なんか怖いイメージがあるなって感じでしたけど全然そんなことなかったです。むしろ親身に相談に乗ってくれます。

ハローワークの検索は自宅でもできますが、ハローワークの検索機でしか表示されない案件もあるんですって。相談員さんが教えてくれました。

 

転職エージェントに登録する

これは本当に楽。

基本無料で登録できるから、担当から連絡くるの待っていればいいし、良いエージェントさんがいたらその人中心に相談して行くのもアリです。

わりと転職活動している人は3社くらい登録しているみたいですね。

転職エージェントだと第三者なので周囲や家族に相談できないことも相談しやすいです。

 

まとめ

  • 楽しくなくなったときが転職する時期
  • 違う分野・業種でも明るい未来が描けるならOK
  • 転職活動はハローワークか転職エージェントがオススメ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

実際に転職を経験しているからこそ、あなたの悩みを解決したいと思い本記事を書きました。

転職しようと至るまで、色々な葛藤があったと思います。

周囲の人に相談できることもあれば相談できないこともあったでしょうし、家族に相談したいけどできないこともあったでしょう。

あなたの人生はあなたのものです。

人生は一度きりです。

辞めないで後悔するくらいなら辞めてしまった方がいいです。

辞めたいと思ったら辞めていいんです。

ぼくの失敗談もふんだんに載せているので、あなたはぼくより失敗しないことは間違いないです!

明るい未来をつかみましょう!

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