どんな本を読めばいいんだろう?
こんなお悩みを解決します。
どうも、作業療法士8年目のKojiです。
本記事に訪れてくれたあなたはきっと作業療法士(OT)1年目で患者さん想いの勉強熱心な作業療法士だと思います。そうじゃないと、自分でインターネットを使用して調べたりしないですからね!
でも、いざ入職してみるとさっそく患者さんを渡されるし、何をすればいいかわからないですよね。
そんな患者さん想いのあなたに有益な情報を本記事ではお届けしたいと思います。
作業療法士8年目のぼくが作業療法をしてきて1年目の時に読んでいたら、わりと臨床がスムーズにできると思うおすすめの本を紹介します。
※本記事のおすすめの本は総合病院もしくは回復期病院に勤めている身体障害領域の作業療法士向けの記事となっています。
目次
作業療法士(OT)1年目で読むと差がつくオススメの本5選

1.運動療法のための機能解剖学的触診技術〜上肢〜
2.動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践
3.オーチスのキネシオロジー
4.アナトミー・トレイン-徒手的運動療法のための筋筋膜経線
5.高次脳機能障害マエストロシリーズ
上記、5つが新人作業療法士が持っておくと良い本となります。
※実際にぼくが購入した本を写真で載せていますが、今は新しい版が出ているので購入する人は最新版を購入してください。最新版に関してはリンクを貼っておきますのでご安心を。
1.運動療法のための機能解剖学的触診技術〜上肢〜
※実際にぼくが購入した書籍。使い込んでいるので汚いです笑
【監修】青木隆明
【著書】林典雄
本書は、学校に入学したときに買った人も多いかと思います。著者の青木先生は勉強会でも毎回満員となりキャンセル待ち必須の先生です。そんな先生が書かれた解剖学の本なのでわかりにくいわけないですよね。
新人作業療法士でも機能解剖学についてわかりやすく解説してくれています。
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2.動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践
※実際にぼくが購入した書籍
【著書・編集】石井慎一郎
基本動作の本です。こちらも勉強会が開催されると満員御礼の石井慎一郎先生が書かれた本です。
寝返り・起居・起立・歩行動作を作業療法士(OT)でもわかりやすく解説してくれています。理学療法士(PT)寄りの内容だなと思うかもしれませんが、作業療法士がADLを含め生活全体を見るときに避けては通れない部分です。歩行に集中し、起居動作が疎かになる理学療法士(PT)もいるので学習しておきましょう。
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3.オーチスのキネシオロジー
※病院で購入してもらったため、これだけ実物がありません。
【著者】Carol A. Oatis
【監訳】山崎敦 佐藤俊輔 白星伸一 藤川孝満
キネシオロジー系の本っていくつもあるんですけど、ぼくが読んできた限り本書が一番わかりやすいし、オススメです。
病院に買ってもらい、常駐してもらいました。
(※そのため、実際の写真がありません)
個人購入するのもいいですし、高いので病院勤めの人は今日図書として買ってもらうのを依頼するのもいいですね。
一気読みすると心が折れそうになるので、症例に合わせてピックアップして見ていく感じがいいと思います。
4.アナトミー・トレイン-徒手的運動療法のための筋筋膜経線
※実際にぼくが購入した書籍
【著者】トーマス・W・マイヤース
【訳者】板場英行 石井慎一郎
これは有名な本。できる作業療法士はみんな読んでいます。
先ほど紹介した『動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践』の石井慎一郎先生も翻訳に関わっています。
筋肉のつながりをわかりやすく説明してくれている本です。
新人だと少し難しいかもしれないけど、臨床推論して行く上では必要な知識です。
基本的には『運動療法のための機能解剖学的触診技術〜上肢〜』を読みながら、本書をつまんで読んで行く方法がいいです。
本書に出てくるスパイラルラインは、『動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践』の寝返り動作で重要な概念になってきます。
5.高次脳機能障害マエストロシリーズ
※実際にぼくが購入した書籍
【著者】山鳥重 早川裕子 博野信次 三村將 先崎章
【発行者】大畑秀穂
基礎知識や評価など細かくシリーズ化されています。
新人の頃は、これだけやっておけば基礎知識は身につきます。
神経系の知識もわりと身につくのでオススメです。
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あとは、文献を読んで基礎知識の活かし方を学んでいきましょう!
作業療法士(OT)が知っておくべき文献サイト(無料)
作業療法士が知っておくべき無料の文献サイトでは、下記の4つは最低限押さえておいたほうがいいですね。
CiNii | |
URL | https://ci.nii.ac.jp/ |
特徴 | 登録せずに無料でみることができるが、有料のものもあり |
Jstage | |
URL | https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja |
特徴 | 登録せずに無料でみることができるが、有料のものもあり |
Google scalar(グーグルスカラー) | |
URL | https://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja |
特徴 | 幅広いジャンルを検索できる |
PubMed | |
URL | https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/ |
特徴 | 登録せずに無料でみることができるが、有料のものもあり |
この辺を知っておけば問題ないでしょう。
基本的には無料でみれますが、取り寄せが必要な文献もあるので注意しましょう。
でも、普段の臨床なら十分すぎる量が無料で読めます。
PubMedは、英語論文ですが、ブラウザをGoogle Chrome(ダウンロードする必要アリ:スマホだとアプリでダウンロード可能)にしておけば勝手に訳してくれるので英語が苦手な人も大丈夫ですよ。
ちなみに、上記の中でぼくがよく利用するのは、Jstageですね。
作業療法ではないのですが、関西理学療法というジャンルで検索すると有益な文献が多くおすすめです。
たとえば、手洗い動作など、動作分析から介入方法まで載っていますので引き出しが少ない新人には最高の治療材料となります。
>>手洗い動作の文献はこちら
オススメのJstageの使い方を載せておきますね。
Jstageの使い方〜画像あり〜
画像を用いて解説していきますね。
作業療法(OT)の文献をざっくり検索

基本的にはトップ画面の検索項目に探したいキーワードを入力すればOKです。
画像の黄色い部分に入力すればOKです。
右下の『J-STAGEへの登録はこちら』は無視して大丈夫です。
次にピンポイントで検索したい場合を説明します。
作業療法(OT)の文献をピンポイントで検索
ぼくのように関西理学療法をピンポイントで検索したい場合は下記のように検索していきます。
手順1

先ほどは、トップ画面で大きな検索窓にキーワードを入力したのですが、今度はやや右下の黄色い線で囲まれた『詳細検索』というところをクリックします。
手順2

そうすると、上記の画面になるので赤い枠で囲まれた部分をクリックし『資料のタイトル』という項目を選びます。
手順3

こんな感じで、赤い枠の部分を『資料のタイトル』という項目に変えます。
手順4

『資料のタイトル』に項目を変えた後、すぐ右となりにある検索窓に『関西理学療法』を入力します。
手順5

入力後、下にスクロールすると検索ボタンが出てきますのでクリックします。
手順6
上記のように検索結果が出てきます。
赤い線で示したように『関西理学療法』になっていればうまく検索できています。
こっから下は関西理学療法の文献がずらっと並んでいます。
本記事を読んだあなたは、今回紹介した新人作業療法士にオススメの本を新人の間に読むことで2年目には頭1つ抜き出ていることは保証します。
一人でも多くの患者さんを笑顔にしてあげてくださいね。
今回は以上です。