作業療法士の平均年収っていくらなんだろう?
他の職種と比べるとどうなのかな?
こんなお悩みを解決します。
本記事を訪れてくれたあなたは、作業療法士の給料に疑問を感じ、作業療法士の平均年収は低いのか高いのかが気になり読んでくれていると思います。
本記事では、作業療法士の僕が作業療法士の平均年収と異職種の平均年収の比較をわかりやすく解説しています。
本記事を読めば、今後作業療法士として年収をあげて行くか、もしくはセカンドキャリアを形成して年収をあげていくかどうかの判断材料を手に入れることができます。
それでは確認していきましょう!
作業療法士・理学療法士の平均年収

さっそくですが、作業療法士・理学療法士の平均年収を確認します。
下記の表は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を元に作成した作業療法士・理学療法士の事業規模別の平均年収の表です。
厚生労働省の賃金統計調査だと、作業療法士と理学療法士の賃金は同じくくりにされています。
従業員数 | 10人以上 | 10〜99人 | 100〜999人 | 1,000人以上 |
給料(円) | 286,900 | 307,600 | 279,400 | 286,900 |
年間賞与 特別給与額(円) |
662,200 | 572,600 | 653,400 | 757,500 |
所定内 実労働時間(h) |
163 | 172 | 163 | 158 |
残業時間(h) | 6 | 5 | 5 | 8 |
平均年収(円) | 4,105,000 | 4,263,800 | 4,006,200 | 4,200,300 |
- 平均年収の算出方法
平均年収=決まって支給する現金給与額+年間賞与・その他特別給与額 - 決まって支給する現金給与額には、残業代も含まれる
事業規模では、作業療法士・理学療法士の平均年収が大きく違うということはないですね。
おおよそ、全体の平均年収は400万程度という結果です。
後ほど示しますが、新卒はもっと低いです。
作業療法士の定年までの平均年収を先に知りたい人は「作業療法士の年代別平均年収」をクリックすると当記事の該当箇所へ移動します。
作業療法士・理学療法士の平均年収と異職種の平均年収の比較

下記の表は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を元に作成した作業療法士・理学療法士の平均年収と異職種の平均年収をまとめた表です。
平均年収 単位(円) |
従業員数 | |||
10人以上 | 10〜99人 | 100〜999人 | 1,000人以上 | |
OT・PT | 4,105,000 | 4,263,800 | 4,006,200 | 4,200,300 |
看護師 | 4,799,300 | 4,372,500 | 4,595,000 | 5,137,900 |
放射線技師 | 5,129,900 | 4,968,000 | 4,856,000 | 5,393,300 |
ケアマネージャー | 3,854,000 | 3,920,100 | 3,830,000 | 3,767,100 |
SE | 5,511,900 | 4,907,100 | 5,328,100 | 6,090,100 |
プログラマー | 4,183,200 | 3,750,800 | 4,192,900 | 5,188,300 |
- 平均年収の算出方法
平均年収=決まって支給する現金給与額+年間賞与・その他特別給与額 - 決まって支給する現金給与額には、残業代も含まれる
作業療法士・理学療法士の平均年収は、どの規模でも下から2番目という結果です。
高齢化社会や人生100年時代といえども、診療報酬の仕組みが変わらないと給料を上げることは難しいでしょう。
個人の頑張りが認められない職種でもあるので、平均年収を上げるのは難しいです。
でも、年収をあげたいですよね?
年収を上げる方法を確認しましょう!
あなたの平均年収を上げる方法

あなたの平均年収を上げる方法は2つあります。
- 作業療法士として平均年収を上げる
- 作業療法士以外の職種で平均年収を上げる
です。
この2つの平均年収の上げ方を深掘りしていきます。
作業療法士として平均年収を上げる方法
作業療法士として年収を上げるには、
- 大学の講師になる
- 有名になって講演する
- 訪問リハビリで働く
- 土日も休まず働く
の4つしかないかなと思います。
大学の講師になる・有名になって講演する
作業療法士で年収を上げる方法の上2つの項目ですね。
作業療法士の将来性について|作業療法士が解説【ポジションが必要】でも解説していますが、この項目はとにかく作業療法士として勉強や研究をして結果を出すという形です。
大学院にも行って研究方等を学び、かつ人脈も作り幅を広げて行くしかないですね。
上昇志向の方は、この方法で行けば、実力とともに平均年収もうなぎのぼりでしょう!
訪問リハビリで働く
実体験ですが、病院勤務よりも訪問リハビリの方が給料はいいです。
また、基本給以外にもインセンティブといってその日に結果に応じて給料が上乗せされるところがほとんどです。
ただ、何かあった時に自分で対処できないといけないので若手の作業療法士・理学療法士にはおすすめできません。
明らかに、理学療法士の対象者だろっていう人も作業療法士が歩行訓練します。幅広い知識が必要です。幅広い知識が必要と言っても、今までのように困ったら上司に相談してアドバイスを貰えばOKです。
土曜日も休まず働く
これは、作業療法士・理学療法士として病院勤務をしている人が、休みの日に副業として訪問リハビリで働くという意味です。
完全に労働収入を増やしているだけなので疲弊します。
体力に自信がある人向けの方法です。
上記のように、必死に頑張るか、副業するかが作業療法士・理学療法士を続けたまま年収をアップさせる方法です。
PT/OT専門の転職情報(PT/OT人材バンク)
地域に応じて対応可能で年収500万クラスの求人も多数扱っています。
非公開求人も多数扱っているので、まずはここに登録しておけばいいでしょう。リハのお仕事
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士向けの転職支援サービス。施設や病院内の人間関係や評判など、求人票に書かれていない情報も充実しています。PTOTキャリアナビ
在籍コンサルタントの半数以上が介護、看護、医療分野で10年以上の経験を持ったベテラン揃い。東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県の案件多め。該当するなら登録の価値あり。- マイナビコメディカル|マイナビのコメディカルバージョン
マイナビのコメディカル用の転職サイトで理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は登録しておいて損はないです。厚労省の認可が下りている案件を扱っており、地方の方にも対応。
- DODA|非公開求人多数
上記2つに比べると案件は偏りがありますが、80%が非公開求人なのでエージェント登録すると非公開案件を教えてもらえます。
作業療法士以外で平均年収を上げる方法
作業療法士以外で年収を上げる方法は、
- 転職をする
- 副業を始める
です。
転職をする
ここでの転職は、作業療法士を完全にやめて異業種へ転職するという意味です。
作業療法士よりも平均年収が高くかつあなた自身が続けられる仕事を探すということです。
セカンドキャリアの形成ですね。
年収をアップするにはこのパターンが最速です。
作業療法士の定年までの年収も気になると思うので載せておきます。
作業療法士の平均年収は、病院勤めである限り定年まで働いても500万行けばいい方でしょう。
この表も、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を元に作成した作業療法士・理学療法士の経験年数別の平均年収の表です。
0年(新人) | 1〜4年 | 5〜9年 | 10〜14年 | 15年以上 | |
男性 | 2,863,200 | 3,598,400 | 4,021,700 | 4,554,100 | 5,241,200 |
女性 | 2,909,700 | 3,633,200 | 3,705,200 | 4,053,300 | 4,641,700 |
- 平均年収の算出方法
平均年収=決まって支給する現金給与額+年間賞与・その他特別給与額 - 決まって支給する現金給与額には、残業代も含まれる
経験年数15年以上の幅は、35〜69歳なので年代幅が大きくあてになりません。
それだけ年代幅があるにもかかわらず、15年以上の男性の平均年収は約520万円で、女性の平均年収は約460万円となっています。
昇給は病院や老健、訪問リハビリなど働いている事業所次第でしょうし、昇給だけで年収アップを待っても定年退職時点で良くて500万程度です。
年収を見て足りないと思った人は異業種へ転職するしかないですね。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- DODA
副業する
ここでいう副業は、病院勤務の人が土曜日に訪問リハビリで働き収入を得るという意味ではなく、別の分野で収入源を作るということです。
例えば、当ブログのようにブログ運営をして広告収入を得て行く方法などです。
今までの流れを要約すると、
- 作業療法士として働き続けるにはモチベーションが必要
- やりがいを感じられない限り労働力を搾取されるだけ
- 平均年収を上げるには勉強するか転職する
作業療法士の平均年収や他の職種との比較を見て、落ち込んだ方も多いと思います。
一般的な大学よりも高い授業料を払っても、年収は低めなのでモチベーションがない限り続けられません。
逆にモチベーションを保ち、方向性を間違わなければ、人生100年時代を作業療法士として生き抜くことも可能でしょう。
作業療法士の免許は幸い更新が必要なく一度とったら資格はずっと持ち続けられます。若い世代は思い切って異業種を経験し、合わなければ他の職種を作業療法士として経験できたとマインドチェンジして作業療法士に戻ってくるのもアリですね。