訪問リハビリと訪問看護のリハビリって何が違うの。
訪問リハビリに転職したいんだけど何か気をつけることあるかな。
人の家に訪問して、家の中でリハビリするのって不安だな。
訪問リハビリの流れを教えて!
こんなお悩みを解決します。
どうも、作業療法士のコウジです。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のリハビリテーション職(以下リハビリ)領域の1つである訪問リハビリ。
興味はあるけど実際どうなの?訪問リハビリの介入の流れが知りたい。といった疑問があると思います。
本記事では、訪問リハビリと訪問看護のリハビリの違いといった基本的なことから、実際に面接するときのポイントや転職した際の体験談、訪問リハビリの介入の流れなどを解説しています。
転職経験3回の作業療法士が転職サイト・転職エージェントについても解説するので本記事を読めば、訪問リハビリや訪問看護のリハビリについて知ることができ、どういった手順で転職を進めればいいのかもわかりますよ。
本記事の内容
- 訪問リハビリと訪問看護のリハビリの違い
- 訪問看護ステーションの事業所とサテライトってなに
- 訪問系の面接で注意すべきこと
- 訪問看護のリハビリでの体験談
- 理学・作業療法士、言語聴覚士の転職サイト・転職エージェント利用のススメ
目次
訪問リハビリと訪問看護のリハビリの違い
訪問リハビリと訪問看護のリハビリ、訪看リハビリとでもいいましょうか。
この2つで大きく違うのは、設備基準です。
訪問リハビリステーションは、”病院、診療所または介護老人保健施設であること”といった縛りがあります。
訪問看護ステーションは、看護師の人員基準を満たせばどこでも開設可能です。
訪問リハビリと訪問看護のリハビリの特徴をざっくりまとめると以下の通り
・訪問リハビリ
同事業所内の医師の診察、医師とリハビリ職の連携が取りやすい
病院、診療所または介護老人保健施設であること
・訪問看護ステーションの訪問リハビリ(訪看リハビリ)
どこでも良い、事業所に必ず看護師がいる
訪問看護ステーションの訪問リハビリも医師と連携は取れますが、事業所内に医師がいないので円滑さにかけます。
しかし、訪問リハビリステーションと違って、訪問看護ステーションでは看護師が常にいます。そのため、理学療法士や作業療法士が利用者の病態変化で悩んだときの相談は行いやすいのが特徴です。
訪問看護ステーションの事業所とサテライトって何
訪問看護ステーションのホームページや転職サイトを見ていると、事業所やサテライトといた言葉が出てきます。訪問看護ステーションを複数展開している企業を検索しているとよく目にします。
訪問看護の事業所とサテライトの違いは、設置の目的や看護師の人員配置基準の違いです。
訪問看護では、名前の通り看護師に重きをおかれているサービスです。
そのため、訪問看護ステーションの事業所を開設するには常勤換算で2.5人以上の看護師の人員配置が必要になります。
サテライトは、事業所の訪問看護を効率的に行えるようにするために設置が認められた施設で、営業時間内に1人看護師がいれば開設できます。
事業所からより遠くの地域をサポートするための施設といったところでしょうか。
行う業務内容は事業所と変わりませんが、看護師が少ないので連携は電話やメールなどが中心になります。
訪問系の面接で注意すべきこと|体験談あり
訪問系のリハビリにいざ転職したいと思ったら、病院面接などで話す内容に加え車関係の内容を聞いておいた方が良いです。
- 会社の車で車通勤は可能か
- その際、駐車場代は会社が負担してくれるのか
- 駐車許可証はとってあるのか
- 駐車違反を取られたときは自己負担か
この辺は押さえておいた方がいいでしょう。
訪問看護のリハビリでの体験談
ここでは、注意すべきことの項目で実際に僕に起きたことをお話しして起きます。
・会社で車通勤は可能か
面接時は可能と言われたが契約した後に、僕が住んでいる地域の駐車場代が高いため車通勤が難しいと言われた。
「この辺の地域は駐車場代金が○○円くらいなのですが、大丈夫でしょうか」と確認しておくほうがいいです。
・駐車許可証があるかないか、違反した時の扱い
僕が働いていた訪問看護ステーションはサテライトの立ち上げで、人員も設備も不十分でした。
サテライトを立ち上げで実際に利用者を訪問していたら、基本的に駐車許可証はとってあるのが普通です。
しかし、僕が入職した訪問看護ではとっていませんでした。
ある日、駐車許可証がないなか利用者宅周辺のコインパーキングがいっぱいで訪問時間もこれ以上探すと遅れてしまうため路駐をしました。
管理者に「この辺りは路駐している人が多い」と言われた場所に路駐しましたが、見事に駐禁を切られてしまいました。
違反を取られたまではいいのですが、ここで落とし穴です。
駐禁の違反金も個人で払ってくださいと言われ、1万5000円の違反金を支払いました。
企業に属していた場合、違反金を払うのは企業もしくは個人のどちらかです。
入職時にそのあたりの説明をしてくれてれば理解は深まりますが、していないところが多いようです。
サテライトで日が浅い訪問看護に入職する時は、違反金について必ず確認しておいた方がいいです。
上記の訪問看護ステーションに就職した時は自分でホームページから応募しました。複数展開している訪問看護ステーションでしたが不信感がつのり退職しました。大手だから安心というわけではないです。
その後は、転職サイトで転職エージェントにサポートしてもらいながら新たな転職先(同じ訪問看護のリハビリ)を見つけ、給与もアップし長く働くことができています。
僕みたいに失敗しないように、見学や面接の際にはポイントを押さえて質問しておきましょう。

訪問看護でのリハビリ介入の流れ
訪問看護のリハビリ介入の流れと書いていますが、訪問リハビリステーションのリハビリ介入でも流れは基本的に一緒です。
1.時間に間に合うようにご自宅に伺いインターフォンを押す
↓
2.着いたら、ご自宅でのご様子を聞きながらバイタルチェックを行う
*バイタルチェックは、血圧や脈拍、SPO2、呼吸数などを測り、利用者の状態に合わせて必要性があれば追加で必要事項を確認していきます。
↓
3.リハビリは、訪問リハビリであろうと病院リハビリであろうと評価して原因を特定して、運動療法等を指導していきます。
病院と違うところは、物品が限られているのと、利用者だけでなく家族の悩みを聞くこともポイントです。
↓
4.介入後は、気分不快や視診でバイタル以上がなさそうであれば特に測定はせず、次の訪問に向かいます。
訪問看護や訪問リハビリの事業所によっては、訪問の度に利用者にハンコをもらうところもあるので、その辺は所属する事業所に合わせましょう。
理学・作業療法士、言語聴覚士の転職サイト・転職エージェント利用のススメ
ここから先は興味がある方だけ読み進めてください。転職にまつわる実体験をもとにした情報を載せておきます。
インターネットが普及している世の中、ハローワークで転職活動をするよりはインターネットで求人検索をすることが多いと思います。
もちろん、ハローワークも最近は自宅で求人検索できるようになっていますが、転職サイトを見る方が多いのではないでしょうか。
実際に、僕も転職活動をするときは転職サイトを利用し転職エージェントも活用していました。転職サイトはご存知でも転職エージェントってなんだ?と思いませんか。
転職エージェントとは、簡単に言うと登録した転職サイトであなた専属の担当をつける仕組みのことです。
転職エージェントに登録しておけば、あなたに合った求人を担当者が探してくれ、さらにサポートまでしてくれます。
転職サイトの登録はもちろん転職エージェントの登録も無料で行っているところがほとんどです。
では、転職エージェントが行なってくれる転職サポートにはどんなものがあるか。
- あなたに合った求人の検索
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 企業へのプッシュ
概ね、この辺りかなと思います。
あなたに合った求人の検索
これは言わずもがなですね。電話もしくは直接転職エージェントに会いあなたの希望を伝えます。年収、通勤時間、残業、福利厚生など、あなたの希望とするものを伝え、それに見合った企業を紹介してくれます。
履歴書や職務経歴書の添削
履歴書は書き慣れていると思いますが、職務経歴書と聞くと、理学療法士、作業療法士であると聞きなれない方もいると思います。僕も初めて聞いたときは書き方がわかりませんでした。
職務経歴書とは、今あなたが何ができて、企業に対してどんなことができるのかをアピールする用紙です。書き方は、ググると溢れるように出てきます。
ググって溢れるように出てきた職務経歴書の書き方にしたがって書いたものを転職エージェントに見せます。転職エージェントも今まで溢れるように“生”の職務経歴書を見てきており、どんな職務経歴書が企業に響きやすいかを熟知しています。
なかには、「なんだこの転職エージェントは!」と文句を言いたくなるような担当者もいます。
作業療法士にオススメの転職サイト・転職エージェント5選にも書きましたが、ダメな転職エージェントに当たった場合を想定して複数登録しておけば転職活動は円滑に進みます。
もちろん、1つの転職サイトでも担当者を変更することは可能です。しかし、担当を変更してくださいと言いにくいことを言う精神的負担と、担当変更することで転職について最初から説明するのが面倒です。
はじめから、複数登録しておけば相性の良い転職エージェントと連絡を取り続け、相性が悪い転職エージェントはスルーすればいいので楽です。
企業へのプッシュ
転職エージェントは、あなたと企業の仲介役みたいなものです。あなたが気に入った企業が見つかり転職したいと思ったら事前に企業に対してどんな人かを伝えて良きことをプッシュしてくれます。
特に転職回数が多い人や直前の勤務経験年数が短い人は、どういった経緯でそうなったかを面接前にポジティブに事前に伝えてくれます。これだけでもスタートダッシュで他の転職希望者に差をつけられるでしょう。
時折り、面接の同行も行い、企業へプッシュしてくれる転職エージェントもいるようです。
オススメの転職サイト・転職エージェントは、作業療法士にオススメの転職サイト・転職エージェント5選で紹介しているのでちらっと見ておくと転職活動で失敗しないで済みますよ。
また、転職についての書籍も読んでおくと転職に対する意識も変わってくると思います。
転職したいけど一歩踏み出せないというあなたは、転職に関する本を読んでおくことをオススメします。理学療法士・作業療法士向けの参考書1冊5000円くらいするので、3割くらい値段で買えますね。安い自己投資です。
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